2011年10月10日
東平(とうなる)の遠いキオク


「小フーガ」が脳裏に流れるか。
賭けました。
遠い昔。
日本に芽吹いた、ある産業の勢い。
財閥住友。
◇◇◇
私。
「マチュピチュ」にて
耳を澄ませます。
新居浜『別子銅山』につき。
◇◇◇
以前訪れたことのある
「マイントピア別子」を過ぎ
そのまんま別子山の道をひた走ります。
トンネルを4つ越えたら
左手に見える標識
「東平」(とうなる)ゾーンへの入り口。とぅなる。
うんうん。
◇◇◇
ぢつは、
マイントピア別子で、
別子銅山を知った気になってをった私。
ホントは「とうなる」にあるんだよねぃ。
その調査中だった私、
かの地の「第三発電所」に
ココロを奪われます。
「アーチ型の窓」。
「ここや。」
小フーガの「流れていなければならぬ」窓わ。
◇◇◇
先ず
マチュピチュに着きます。
非常に堅固にて美しいレンガ。



3連休の最後の日ですから、
ファミリー客やらカップルやらで混み合い、
楽しい風景となります。
勢いを得、
「東平」のウィンドブレーカーを羽織った紳士から
歴史の詳細を授かります。
「まだあそこは行ってないんっ!?」
資料館の前に
その横から口を開ける洞門に
飛び跳ねるやうな足取りの彼に案内されましたのわ
かつての「かご電車」やら「充電電車」やら木材を運ぶ車両やらが並ぶ洞窟。
「これに乗って運ばれたんっ。」

いっぱい絶対を受ける私は
洞窟の中で目を丸くします。

絶対見て!との資料館。
嗚呼。
見て良かった。
半鐘慣らしました。

笑 笑
かつてこの地が人の動きを
産業の勢いを
彷彿としていた時代の。
エネルギィを感じます。
◇◇◇
さて「発電所」です。
こりは、徒歩10分の山歩きの後
出逢えます。
マムシ注意の看板はかかりますが、
そんなにかからず出逢えます。
「あ」
山道から抜けた途端!
美しい芝生の広場。
右手に「火薬庫」。
私、きれいな芝生を踏み
まっすぐに廃墟に走りますよ。

アーチ型の窓から臨む私に
フーガは鳴りませんでしたが…

それでも「何か」を得ました。
気持ちのいい何かをね。
連休中ですから、また他のお客も辿り着きます。
廃墟から出た私を見て
「あ…入れるんや…。」
と発見するカップル。
笑 笑
カップルの彼女の方は
「こんにちは」と挨拶してくれました。
「こんにちは♪」と返す私。
僅か10分足らずの登山道ですが

挨拶は素敵♪
◇◇◇
帰る時
また資料館横の洞窟を通りますと
なにやら利発そうな学童女子。
「かご電車」の扉をいきなりガラガラっと閉めて
私の様子を窺います。
なんて思いがけない行動。
「閉じ込めちゃろか。」
ふとアクマな大人ココロ。
笑 笑
◇◇◇
「東平」(とうなる)。
ある時代の日本の…
産業過渡期。
炎のやうに燃えたかの時期。
帰る前にまた彼の熱い話を聞き…

蒸気機関車が走った時代。
物資が賑やかに行き交った時代。
私は、
崩れた煉瓦に在りし日の「音」を聴きました。
