2009年03月31日

お二人様ドライブ

石窟は、年に一回の公開(4月29日)で、「未盗掘」王墓山を後にし…

サプライズ目的地は、曹長に似合わぬ「花見」。

しかし、本当に「花見」であり、着いた朝日山森林公園での桜は、二人の進軍により次々に後になり…まじ「進む」だけで、平和なファミリー達をよそめに

足の長い曹長は行軍し…
はあはあ言いながら元帥の私は小走りで続き…

「あ。ここで終わりですね~」
息も切らさぬ彼は問う。

「次。どこにしましょ。」


無理やり息を整え、元帥の威厳を取り戻した私は

行き先を「海」に厳命。

今日は、さんさんと降り注ぐ陽光を浴びた海を見たい。

西の海には、お一人様ドライブにて「造詣が深い」と自認していた私は

またまた認識していない方角からロックオン。

なんだなんだこの道は。

知らない道の
おん・パレード。

「何?え?こんなとこに?」

付け加えるなら、曹長は私と同じB型。
お互い自分のことしか考えぬので、自分がタバコを吸い終わったら灰皿を閉める。


砂浜に(かなり素敵な中洲のできる遠浅砂浜)乗り入れ、きゃあきゃあ騒ぎながら走る先も
全く違う。笑

私は一人で海岸に打ち上げられた石やプラスチックや海藻や貝殻を求めてどこまでも歩き…

曹長はタバコを吸ったり岸壁に座ったり…

初めて「砂地の中洲」を見た私は彼に興奮して尋ね…

「ここは恐ろしく遠浅です。」との答えを待つのももどかしく…

自分が蒐集してきた数々に、息を切らせて質問する私に

彼は一つ一つ、考えながら答える。

庄内半島を、細かに巡り
地を這うスポーツカーの窓にくっつき

私は。
歴史の蘊蓄を片耳で聞き流し…

春の海を




満喫したよ。  


Posted by 花椒 at 19:32Comments(4)

2009年03月31日

極秘任務

む。

切ったばかりの髪をざわめかせ、心機一転うなじが寒い。様相を呈する私は…

携帯に意識を集中。

「王墓山古墳」。

…知らぬが…

ともかくここで「接触」。というのがミッションだ。

場所を問う、元帥の私に「りん」曹長は冷たく短く。

「自分で調べたまえ。」

何たる越権。

悔しいので即
「明日ひとさんまるまる(午後1時)王墓。了解した。」とクールに返信。

直後Googleで調べ、地図はデータフォルダに入れた。
もちろん古墳についての情報も頭に叩き込む。

古墳探検が始まるぞ。

本日。石窟を匍匐する為にスキニーとロングブーツでいざ。
抜かりはない。

のはずが…嗚呼。
己の世界遺産的方向音痴を失念していた。

走れど走れど…「行き止まり」ばかり。
焦って地図を確認。

考えてみれば曹長は、バイク男であった。
バイクでなら進める道を、おんぼろ破車(ぽーちぇ。中国語)に乗る私に伝えたか。

本当は、時間前に到着し、後から来る(はずの)りん曹長を迎え…
キャメルをふかしながら
「やあ。今着いたのかい?」
と笑う目論見だったのだが…

「王墓」を含む「有岡古墳群」は…あまりに広範囲で…

私は見当外れな神社に乗り入れてしまった。

私が間違うのも無理はないのだ。
そこに「有岡古墳群」の地図は立て看板として存在したのだから。

しかし。
「群」であるからには点在しているはず。

ふと不安がよぎった私は…ひとさんまるまる定刻に
プライドを投げ捨て直電。

「あ。全然違う。」

「だよね。(ふっ)」自嘲の笑みを残し、力まかせに切った後…

実は三人に道を聞いた。

狭い山道で見た男は…二人ともなんだか立ちしょんで…

しかし。かけづらい声を(なんとなく終了した感じの)おっさんにかけ、狭い道をUターンし、またまたUターンしすぎて行き止まりにぶち当たり…
一輪車を押す翁に尋ね…平身低頭し

ようやくたどり着いたのは、ひとさんひとよん。

封印された王墓山古墳の石窟前。

のどかな春。
  
タグ :神社


Posted by 花椒 at 18:42Comments(0)

2009年03月31日

極秘任務のあと画像

  


Posted by 花椒 at 18:38Comments(0)