2010年08月06日

強さ。



火焔樹のもと。

釜で茹でられ

わぁわぁわめく蝉の声。

地の底から湧き出たような
入道雲。

そんな中で

鎌をふるうひとりの翁。

あまりに長い時間、外にいるので…

カニは心配のあまり見に行った。

寒がりのカニでさえ、

次々に冷たい飲料を自販機に
カコリと落とす

この夏の日。

翁…m爺は

しばらくして戻る。

「ほら。」

差し出すビニール袋には

水に湿らせた、会社の備品「おしぼり」。

その中に、小さな黒い物体。

「あ?」

更にのぞき込むと…

そこには

一匹のカブトムシ。

「孫にやるんや。」

・・・・・

さすがである。

昭和17年生まれの男子。

  


Posted by 花椒 at 15:07Comments(6)