2009年12月25日

夜の電車の光景



久々にバスタブにお湯をはり

白い湯気の中に

うっとりと埋もれますと…

先日よりの体調不良も

モワモワモワンと
うっすらぼやけた空中に消えていきます。


目をつぶると

遠くの空から電車の音。

微かに届くその音に、

先日乗った電車の光景が蘇ります。


まず熟年男性1名。

夜の瓦町行き車内はガラガラですから、
彼はシルバーシートに座り、眠り込んでいます。

電車は一宮駅に着きました。

彼は目が覚め、大きなあくびをした後、ひざをパンパン叩き満足そう。
(なぜオッサンは、あくびだけでは満足できないのでしょう。)

と、いきなり立ち上がり
周りを早送りにて見回し、荷物をダッと掴み、開いたドアからグッと顔を突き出し

必死で「ここはドコなのか」を知る情報をかき集めようと焦っているのが見てとれます。


私は、斜め前からその姿を観察しておりました。
一宮と仏生山なんて…夜なら見分けがつきません。笑

彼は乗り過ごしたのではなく、
ちゃんと仏生山で降りて行きました。


次に、中年女性。

勤め帰りらしきぽっちゃり型。

やはり彼女も慌てた様子で、今度は駆け込み乗車。

乗り込みながらなぜかドアに向かってお辞儀をしています。

小柄なぽっちゃりですから、全ての動作もちまちまと
オモチャのようにせわしない。

私の真向かいに座りましたから、
今度は彼女が私のウォッチングの獲物です。笑

寝たフリをして見ている間中、彼女はずっと動いています。

バッグから袋へ。逆に袋からバッグへ…

その後はプリントアウトされた用紙を真剣に読み始める。
会社の書類なんだろなぁと思うと、これがコトデンの時刻表だったりする。笑

とにかく動きを止めない(リスみたい)彼女、
リップクリームをクリクリと塗ります。

それを見て、私気づきました。

ヒトって、リップクリーム塗る時は「虚ろな目」になるんだ!ということを。笑

次はサプリメントを何錠か口に放り込み、
汗を(汗?ナゼニ)ハンカチで拭き始めた頃には彼女にも飽き…


一番端っこに座っている、
若者から中年になりかけ。といった年頃の男性に目が移ります。

彼は、

あら。それまでなぜ存在に気づかなかったんだろう。

よく見るじゃないですか。映画の中で。

ニューヨークの巨大なゴミ箱にもたれて眠るホームレス。って風情まんまんでした。

ダスティン・ホフマン似のね。笑 笑

長身をくねっと曲げて
(ピンクパンサーのぬいぐるみみたいに)

大きいわし鼻でけだるく呼吸しています。


とにもかくにも。

瓦町で私も、せわしない女性も、ダスティン・ホフマンも。

みぃんな降りました。

みんなそれぞれ忘年会だったのかな。
笑 笑



メリークリスマス

  


Posted by 花椒 at 20:51Comments(10)

2009年12月25日

失言ならぬ失書き

皆さん。

ペンの試し書きって、
何を書きますか?



私はこれで…失敗しました。





先日の、ワレワレが事務所を占拠した時のことです。


私はマスオのデスク上に、
きれいな黄緑色のボールペンを見つけました。

外見からすると、軽やかな若草色のインクだろうな…と、

マスオのメモ帳に試し書き。

クルクル。っと最初に書いた時点でインクは普通の黒と判明。

なぁんだ黒かぁ。

ついでに「あほ」と「ウ○コ」マークを無意識に。


私の場合、これらが
「クルクル」に次いで試し書きの字(?)ランキング上位の2つになります。


で。
書き味いいやん?

惜しかったけれど、黄緑色のペンはマスオのペン立てに戻した。

ところまでは良かったんです。


仕事の電話が入った時点で私、
試し書きのメモのことをすっかり忘れて別のデスクに移動。

そのまま数時間が経った頃
営業でへとへとに疲れ切ったマスオが帰社。

非常に会社が大変なときでしたので、
彼の疲労も極限に…

「お疲れ様!」

いたわりの笑顔でしか癒やす方法を知らぬ自身を不甲斐なく思ったトキ。


「だ、だれや~!

伝言が「あほ ウ○コ」て何や~!」

「ぶっ!」
一斉に噴くチェシャ・Y嬢・みよちゃん。

突如、事務所に彼のひっくり返った奇声が鳴り響きましたです。



…シマツタ。


試し書き捨てるん忘れとった。


「ぎゃー!ごめん!

た、試し書きしてたんやっ
いや…書き味ええな。て」

マスオ、最後の方聞いとりません。

「俺、どうせ「あほ ウ○コ」やわ~!」

い、いやちゃうって

「忘れんように貼っといたる!」(怒)

マスオがプリンターに貼った試し書きメモに…



「ほ、ほな写メ撮ってえっかなかな?へへっ…」
と近寄る私は


更にマスオの逆鱗に触れたようで…

あれから顔を合わす度に

「お疲れ様♪あほウ○コのマスオです

と、極上の笑みがかえってまいります。



ちょこざいな。  


Posted by 花椒 at 11:08Comments(12)