2012年07月23日

ボンカレー自販機



「向こうの世界」から、猿が覗いていた。



「栓を抜いてくれ。」



だが、私の「目的」わ
懐かしい瓶コーラの自販機でわなく



なんであるのか意味不明なゴム手でもなく



もちろん、やっぱり懐かしいガムの自販機でもない。



「なら、何なのだ。」

お前の存在する意味は?
と、問うているかのやうなニュアンスの呟きが。

あ?
見回すとカエル。



なんで「ここに」アマガエル。

「質問に答えよ。」

蛇口に佇んでいるクセに、幾許かの横柄さを身にまとうキーパーソン。



思わず真面目に答えてしまった。

「私は…『日本で唯一』な、ボンカレーの自販機を探して来たのだ。」



メッカを訪れる、確信たる微笑みをもって
私は500円硬貨を押し込もうとした。

・・・入らぬ。

「ふ。」
アマガエルは嘲う。

「貴公の試そうとしている自販機わ…
『レトロ』故に希少価値があるのではないかね?」

「なら・・・昔あった単位の硬貨しか受け付けないのだョ。」


そうだった。

私わ車に戻り、100円硬貨を3枚投入した後アマガエルの方を見ずに待つ。

かこっ!

待つほどもなく、温められたボンカレーが。



「新発売」とあるが・・・



問うたらまたアマガエルやら猿やらから、何か言われさうなので沈黙。



そう。
ここわ「日本で唯一の」ボンカレー自販機がある

阿波市御所の自販機群「御所24」。

遂に手に入れた自販機ボンカレー。
なンだが・・・

先日から、かの自販機の存在を声高に叫んでいた私に

「ふつ~に、スーパーにありますよ。」
と、「無表情」に呟く我が社新人「役場の中野」。

いや違うンや!
君にわ浪漫がない。

いやきっと、誰もそんなアホみたいなロマンは解さないね。
とほくそ笑むカエルに排気ガスを一発吸わせて

私わ「あったかいまま」保ったボンカレーを鳴門でいただこうと。

ボンカレーの聖地?



カモメがテトラポットに並んでら~!



ンまかった!

ふ。  


Posted by 花椒 at 16:42Comments(8)