2011年09月27日

大阪ふきん

チェシャから、お土産にいただきました。



「蚊帳」生地ですって。

んんん、そういえば
サクサクっと乾いた手触りは

まさに蚊帳。

私、最初に「かちょう」と入れたら変換できませんでした。

次に入力した「かや」で
やうやく見当たります。

かちょう でわなく かや。なんやね。

私、コドモ時代の夏わ

「蚊帳」の中で眠ってをりました。

その頃の我が家では
「かちょう」と言っていたやうな気がします。

岡山美星町という、とんでもない山奥から嫁いできた母の方言。なんでしょか。

蚊帳の中は別世界につき。

昼間、頭の上にある高い木の天井が…

夜は、低い「網」に変わる不思議さ。

音までも消し去る静寂。

たわんだ「布」が

手に届くほどの「臨時天井」になる変化。

とても好きな空間でした。

部屋の中に、またも一つの部屋ができるワクワク。
笑 笑

そんな蚊帳は、能書きを読むと
「吸水性に優れている」らしい。

知らなかった。

夏になるとアルマイトの大ヤカンで
連日作られる香ばしい麦茶。

寝る前に一階の台所で喉を潤し、

そして二階に張られた蚊帳に潜り込む。

夜中喉が渇いても、
一人で台所には降りていけない幼少の頃。

…二階に麦茶あって、こぼしても
蚊帳が吸い込むんちゃうん?

と、現在のオトナ私は
ふと思いました。
笑 笑

◇◇◇

でもね、幼いコドモにとって

「蚊帳の中に入る」
ということは

「朝まで出られない」
ということなんです。

そんなこんなを

回想した私は
本日駅付近遅出。

事務所に帰る頃には
蚊もいなくなるのでしょう。


  


Posted by 花椒 at 21:55Comments(10)