空と海と道路

先ほど、

窓から芳しい春の香りが
飛び込んでまいりました。

花と芽と蕾と葉っぱが

夜の空気とコラボを果たし、

独特の
妙なる濃厚なタンゴミュウジックが

ぺたぺたぺたと壁に当たっては
ミストのヤウニまとわりつきます。


春一番。が今日吹いたそうですねぃ。



真夏の夜の夢。


…私が見たのは

真冬の

そして、夜でもなく
夜から早朝に変わる辺り。

尚且つ、夢。
ではなく

出勤途中に見た「現」。
でした。

◇◇◇◇◇

まだ道路が凍てついた、
夜明けには数時間ある

43号。


13号から曲がったばかりの所にて

人家もまばらな、寂しい道路です。

当然、街灯もなく

点在するため池からの黒い風が覆う地点にて

私は一人の歩行者を見つけました。


バババンっ！
（演壇を無印の定規で叩く）

サテミナサマ

時は午前5時の、まだまだマックラナ道を

「懐中電灯」もタズサエズ

歩いている一人の

オヘンロサン。を浮かべてゴランナサイ！


私は車ですから、ヘッドライトがあります。


しかし…

彼は（彼だったのだろうか…）

私の照らした一瞬以外、

己の歩いている足元さえ
オボツカナイ「闇」のはず。

そして
（コレ結構ジュウヨウ）

「なぜ、お遍路さん。だと
私はニンシキしたのか。」

・・・・・

その時の自身の判断が

全く思い出せません。


「あぁ、こんな時間に。

お疲れ様です。」

と、思って徐行した私は

ナニヲモッテ

その人をお遍路さんだと思ったのでしょう。


・・・・・

不思議な時間帯には

不思議なものを見たりいたします。


だから

面白い。


ふ。