2013年07月16日
古代ハス@地蔵寺

わし、遥か昔の弥生時代から発信しちょるぞね。
誰かがわしの手紙を読んでくれたら少し嬉しい。
◇◇◇
わし、或る日川を渡ろう思て
カヤの丸木舟に乗っとったンよ。
ちょっと大事な土産が有ったン。
足や腰が痛いちうて、だから田の稲を育てるンもなかなかはかどらんちうて
気弱になった母ちゃんに
「神聖」やて言われる「蓮の種」を持って帰っちゃろ。思たんぞね。
此んなん。

変な形じゃろ?
(○´∀`○)
最近は、米の貯蔵も始まっちょります。
隣の竪穴ンちわ…なかなかようけ蓄え込んどる。
が、わしンちの田でわ其ンなにようけ米がでけんかった。
此りゃ働きの無いわしのせいぢゃ、と言うてきかん。
違う違う。
わしが嫁を貰うのが出遅れたからじゃきん。
だから、ハスの種を頼みに頑張ろうと決めた。
◇◇◇
「 古代インドでは、ヒンドゥー教の神話やヴェー ダやプラーナ聖典などにおいて、ハスは特徴的 なシンボルとして繰り返し登場する。
例えば『バガヴァッド・ギーター』11章で、クリシュ ナは「蓮華の目を持つ者よ」と美称され、
アル ジュナは「ハスの上に座す梵天(最高神)を、 そしてシヴァ神、あらゆる賢者たち、聖なる蛇 たちをわたしは見ます」と語る。」
…なんか分からんが、「とにかく」わしらが仰ぐ空の向こうの神様が宿っちょられる、と
隣部落のシャァマンが言う。
わしわ後生大事に抱えて櫂を漕いだンぢゃ。
うんうん。
「蓮は、泥より出でて泥に染まらず。」
其りゃかなぁり後の時代に唐の国から伝わった言葉ぢゃけん、
わしらわ知らん。
…が、その通り。だと思う。
わしわ発信しながら
そう。発信先の時代でわ「○○富士」と言われる、綺麗な三角形の山に置かれた、今で言うトコロの「テレビ塔」?
平らな巨岩が設置された場所ぢゃ。
確かに頷いた。
うんうん。
◇◇◇
「 1947年(昭和22年)7月28日に作 業員が採掘現場でたまたま1隻の丸木舟と6本 の櫂を掘り出した。
このことから調査が始められ、その後。
1949年(昭和24年)にかけて発掘調査が行われた。
その調査により、もう2隻の丸木舟とハスの果托などが発掘され「縄 文時代の船だまり」であったと推測される。
◇◇◇
丸木舟とハスの種。の間にわ…
約1000年の隔たりが「有るかもね。」
なンて言われても…
わしにわさっぱり何のコトやら分からんが。。
「其の時」の、こなな不思議な種を携えていたのわ確かにわし。なんぢゃ。
彼の種が、三粒しか残っていなかった種が。
2000年を超えて今美しい花が咲く。
わしの時代でわ「鑑賞用」であった天上の花。
その後平安時代という時代にて「初めて」食用とされたそうぞね。
…その時知って居ればな…。
(T_T)
あンな花が開く下の…泥の下の。
そのまた下に美味しい蓮根が実るなンて、な。
(はよ教えてくれ~だ!)
◇◇◇
いやはや其ンな三豊の地蔵寺。
訪れるのが午後遅く。ぢゃったから
「花わ開いとらん!」
開いとらんが、
日光に晒された、其ンな話が聞こえてきた葉っぱの影。

古代ハスの花咲く名所の地蔵寺。
昼下がりの会話。

Posted by 花椒 at 18:34│Comments(0)