2011年03月06日

お一人様彷徨☆コトヒラ

私、急いでをりました。

ある日のこと。

煉瓦造りの駅舎に向かう
ある日のこと。


かの駅舎にて開かれる、
華々しい舞踏会に
遅れそうでしたもの。

「琴電・琴平駅」。



◇◇◇

往時のコトヒラを思い描く為、

本日休みの私は

雨のしとど降る、レトロな町を歩いてきました。

◇◇◇

締め切られた扉。



扉の向こうには、暗くて広い部屋。

窓から覗き込むと…

ミニチュアの鉄道模型。

誰がこのパノラマを
楽しむことができたのでしょう。

ここは「JR琴平駅」。

かの「琴電・琴平駅」と至近距離にて存在いたします。

高い天井と、
厚い硝子を通して光を届ける窓は

旅人の佇むがらんどうのやうな乾いた待合室と共に…




かの時代の空気を保ちます。



反して、様相が変わってしまった琴電駅は

橋の改修工事現場に
麗しい往年の姿が写真にて残されるのみ。

先ほどの「閉じられた」扉は

かつては
修学旅行などの団体客が通った改札口。なんですねぃ。

駅舎の中を彷徨する鳩を後に

◇◇◇

ドレスの裾をなびかせながら

私は歩いてみました。

静かに流れるクラシック音楽から、

参道近くに入ると

「こんぴらふねふね」のメロディが

湿ったお土産屋さんの立ち並ぶ道路に
吸い込まれていきます。

レースの傘から滴る雨を見ながら

曲がりくねった脇道へ。

お一人様彷徨☆コトヒラ

ニット帽をかぶった
夜の準備をする怪人や

苔むした廃墟みたいなお店やら…

それらが雨に洗われて

どこを入っても提灯のぶら下がった川にでくわす

不思議な町。

◇◇◇

クッキングシートに包んだチキン。

伊予のレモンとラディッシュ。

讃岐の菜の花と原木しいたけを

ほんのり載せて蒸しました。

お一人様彷徨☆コトヒラ





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