2010年12月10日

気合い☆ニンニク豆腐

「あ。終わった?

じゃ、こっち来て。」

先ほど帰った事務所にて

郊外勤務地のファイルやら何やらを綴じ終わった時。

カニ社長は「厳か」に

一階ヒミツの会議室を指しました。

◇◇◇

(°□°;)

お、怒られる?

すねに数多の傷を持つ、

「思い当たるコトが多すぎる」私は

右手と右足が同時に出ます。

獣達に聞かれるコトを恐れ、

後ろ手にドアを閉めようとしましたが…力及ばず。

ぱか〜んと開いたまま

カニはソファに座るよう指示。

その間2.35秒。

走馬灯のやうに、最近の私の仕事っぷりが
脳裏を駆け巡るのです。

ふぅ。
私は絵に描いたやうな小心者。

ですが、思い当たるフシが
トンと見当たらないのです。

そんな私の内心の動揺を知ってか知らずしてか。

本日はチェッカーズみたいに前髪を垂らしていない彼は

「ま、こりは

要するに…え〜、寸志ですが。」

蛇足ですが、カニの口癖は

「要するに」。

先日の忘年会でも、そりを替え歌にまでされとりました。



何はともあれ。

私、叱責でわなく

賞与の「寸志」の明細を受け取った次第につき。

あ…なんぢゃい。

ふかふかのソファに
「お尻半分」だけ乗せて

背筋をピンと伸ばした私の気概は

無駄になりました。

ヤレヤレ。

「ま、そのー

会社の業績」なんたらかんたら。

みんな、頑張っていきましょう。

「はいっ!」

サボリ魔の私は

「キラキラとカガヤク」

清廉潔白な瞳で爽やかに頷きます。

「ところで…」

ようやく疑心が消えた私は、口をきるのです。
イワイデモエエコトを。

「社長。あの日は

『新居浜』まで…?」

こりはかつて
酔っ払って終電の予讃線で乗り過ごし、

アロウコトカ「隣の県」まで行かれた

そして、帰る便が当然なく
プラットホームで凍える一夜を過ごされた彼に送る

はなむけの問い。

「あひ。」

「いや。ちゃんと降りたよ。」

ち。

私の舌打ちが静かな事務所に
こだまします。





ち。

◇◇◇

何も聞かんぞ。のスタイルを守る獣は

計算機に向かったまま

かすかに「ぷ」と漏らします。


残念です。

で、追い討ちをかけるやうに
私は問います。

「社長。

翌朝は事務所で…下痢られたとか。」

マスオよりの情報をもとに。
ヂツハ「リアルタイム」で認識。

「あ!いや、当日の夜から。」

私の、取り調べ室の机上蛍光灯を
真っ向から浴びせられ

カニは敢えなく白状。

むぅ。

胃腸の弱い貴方。

よくぞ3連チャンを頑張られた。

「お疲れ様でした。」

心の底から私。
敬意を表しましたですよ。

そんな私。

叱責でわなかった私。

明細を開けて
「ホンマに寸志や…」

と、呟いた私。

明日からも頑張りますよ。

と、

自分に気合いを入れる為
(ホンマは風邪をはよ治す為)

今宵は

「豆腐ステーキ☆にんにく載せ」

で挑みます。



ふ。

「うなされんかったんっ?」

カニは笑ってをります。

獣の「お尻」のことでしょうか。

・・・・・

慣れたわ。






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