空と海と道路

「じゃあ、ここらで一息つきますか？」

H君はそう言ってマイルドセブン8を出しました。

時は昨日午前10時過ぎ。

所は丸亀城近く。

彼は、私の愚弟の先輩です。

私は、彼の経営する保険代理店の
気持ち良い応接室にて

己の任意保険と入院保険の
更新の手続きをしておりました。

非常にソフトで誠実な対応に
私、全幅の信頼を寄せております。

…弟とは違って。

ぷ

◇

その時から

部屋の空気が変わりました。

センセの時もそうなんですが、

仕事以外の場で煙草を吸う時って

ニンゲン、結構「素」を
社会生活「範囲内」で
さらけ出します。

ケムリがモタラス「白い時間」とも申しましょうか…

ふ

初めて知ったこと２つ。

☆不思議空間マニア。

笑 笑

私と同じ穴のムジナでして…

「謎の自販機群」
と
「風力発電の風車」。

非常にクワシイ面を
私、垣間見てしまったのです。

目が極限にまで開かれ、
それまでとは打って変わった私の身の入れように

H君も更に饒舌に。

彼はO型です。
笑

私の秘密兵器
大杉の「ゆとりすと」も

常連。
（過去、落雷を受けた羽が置かれているのも確認しに行ったそうです。）

(°□°;)
アロウコトカ…「淡路南淡」にある風車群も

更には、私の全くアズカリシラヌ

鳥取の麗しき群まで…

滔々とその魅力を語ってくれました。

…恐るべし、マニア。

私。
息を呑み、新しい情報を上書きします。
（私の灰色の脳の容量は
1キロバイトしかない為

仕事の情報は削除しました。ふ）


で、私。最近仕入れたネタ
「伊方の風車」を持ち出します。
（シニモノグルイのカメハメ波です。）

「あ。私

放射線は避けてオリマス！」

む。

「レントゲンも受けませんからっ。」

…ソウキタカ。

断つ力のあるO型だな。
ふっ

しかし、何者だコイツ…

と、思い始めながら
キセルをコンっと叩く私。

立場を挽回する為に

「荘内半島」の謎を
おもむろに挙げます。

「あそこは…必ず、

迷いますよねぃ。」

目を見ます。

「ああっ？
だって基本あそこは片側が海。」

そうやろ。そう思うやろっ

我が意を得たり！とばかり

思わせぶりにキセルに葉を詰める間に…

「ショートカットはありますがねぃっ。」

ふっ
先刻ご承知じゃて。

高笑いを準備する私をしり目に

「花椒さん。知ってます？

あの『大浜』を。」

え？

出鼻をくじかれた私ですが

「な、なにっ、そりっ！？」

更に身を乗り出した為、

デスクが肋骨に食い込みますが気にしません。

ここで注釈。

彼はかなり運転にこなれたヤツです。

「大浜」。

荘内半島の海水浴場の一つですよね。



ある日、もといある深夜。

刻の頃はまさに丑三つ時。

彼と同程度、運転に習熟したお友達のハンドルにて

ドライブを楽しまれていたそうです。

ショートカット。

大浜から回ります。

・・・・・

出られないのです。

一回目はスルー。

二回目同じポイントを過ぎるも
首を傾げる程度。

三回目。(°□°;)！
「ここ、さっき通ったよね！？」

四回目。

・・・・・

よくぞご無事で。

「あ、私今から荘内半島
行こ。」

笑いながら宣言する私に

「悪いことはいいません。

やめとったら？」



荘内半島。

深いぜ…。

もひとつ聞いた体験談は…

今夜。

ぷ