空と海と道路

例ぇば爪の痕。

気にならぬ程の、微かな凹み。

恐らくワンオーナーを経た後、わしの元にやってきた「騎士団長殺し」にわ

其ンな痕跡が有った。

なンとなくワクワクすぃたのわ、其の小さな痕が「何処」で付ぃとるか…を想像するコトにも、面白さを感じたからぢゃ♪

そして…どんな人が此の本を読ンだのぢゃらぅ。


今まで、図書館・古本屋で求めた本に其ンな想いを抱いたコトわ無かった。

◇◇◇

一旦開き、其処に有る世界を詳すぃくイメェジする為に三本（有ればコト足りる）の指で頁をめくり

めくる途中で付ぃた凹み。

恐らく、わしのやぅに爪を伸ばし…きっとネイルを美しく施すぃたご婦人ぢゃ。
（わしわ現在ネイル無し）

春樹氏のファンで、刊行さりたばっかりの晩春に書店で求めた。

ブックマーケットに下取りに出す時点で、自宅の書棚に本を並べるコトにわ余り興味が無い性格だと分かる。

潔いのか、はたまた「時流」好き。なのか。

が。

其の爪痕わ、「何でも無い」処で見受けらりる。

例えば。

わしわ
文節毎に、「佳境」だと思わりる部分で頁を摘まみ…
ココロを宙に浮かべる癖が有る。

其処を繰り返して、本を裏返しにする。

む。と納得すぃて本をまた持ち上げる。
（ヒジョ～に濃厚ナ美味さ♪）

読み返す時に爪の痕が付くやも知れぬ。

其りわ、裏返しにするイトマも無ぃ程の佳境で

爪を食ぃ込ませて「集中的」に辿る必要性が有る場合。
瞬時に。たぶん。

初乗りオーナーわ、「佳境」でわ無ぃ箇所で爪を立てて居る。

何故か。
ただ単に其処でやむ無き仕事が入った。とかの理由で、読書を中断さりたのか。

◇◇◇

事務所の花壇。



知らぬうちに「双葉」。

また青ぃ朝顔が咲きほころぶ端緒を認める。

窓硝子を覆ぅオーシャンブルーをお客さまと一緒に楽しめるョ♪

頁をめくる。



素敵なメッセィジをありがとう。