2016年02月18日

木に登れるステイタス&記憶

小学校中学年頃辺りで、近くのアパートが火事になったのを見た事が有る。

其処には2~3学年下の「つーちゃん」が住んでいたが、
幸いなことに家族みんなは無事だったものの「全焼」だったので
引っ越して行った。 

つーちゃんも含め、其の辺の遊び仲間が集結して炎を眺めた。
大勢の大人たちも勿論集まってきて、一様にざわめきながら見つめた。

私の住んで居た小さな家も隣のこーちゃんちも、はたまたすぐ横に建つ医院も
お寺も粉屋もパン屋もクリーニング屋も豆屋も文房具屋も

全部「ギュッと」かたまって居たので、大人たちはさぞ慌てたぢゃらぅ。

◇◇◇

「つーちゃんは可哀想ゃ。」と
後になって思う、焼き出された家族の悲哀だが、

其の時は「炎」と、大人の人のけたたましさ。に「非日常」を感じ取り

感じ取る中で「ふと」、柘榴の「実」を心配した子供ょ。

其れは確か、アパートと医院に並ぶ一戸建ての庭にはえる木で。

「木登り」は不得手だったが、蝉捕り名人の「こーちゃん」に負けないやぅ練習した低木。

登らぬとも、下に何個も落ちている「柘榴」。

近所のガキどもが「よじ登って」
勝手に「ルビィ」みたいにキレイな実を採って

「食べる」より「獲物」ナ感じ。
(あんまり食べるトコ無ぃし。笑)

其の悪タレたちの「採取」を許してくれて居た「柘榴の有る家」。

…火事で、柘榴の木は…?
危惧したのは何人の「ガキ」。だらぅ。
(笑)

柘榴の家。
ちょっと小さな坂を登る。

其の坂道に添えられた「サザエ」の貝殻。
を今
思い出す。

「昭和」。

あの頃って、「サザエ」に小さな花を植える。ンが流行りだった。
( ´⊇`)

サザエを数えながら坂を登ると

一本の「食べられる朱色の実」が待って居た。

◇◇◇

柘榴は無事につき。

ただ…其れから
つーちゃんのアパートが在った隣の隣の坂の上。

登るコトも無くなった。




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