空と海と道路

心地良い空調の事務所から出た「途端」！

熱気にあてられ、行き倒れて仕舞った。

駐車場の、白く熱せられたコンクリにゆっくりくず折れたわしの

頬から数センチメェトル先に転がった「ザリガニの甲羅」。

遠ざかる意識の中で、「此のままでわ…こいつと同じ骸になるぞ。」との警鐘を彼方に認める。
見上げればカラス。

電柱の上から、わしを狙ってをる。

干上がった田んぼの裂け目から、「仲間ぢゃの…」と白く乾いたカブトエビ。
産卵を終えたか。
お前たちの役目わ終わったンだな。

また目の前のザリガニに目をやる。

カラスわ「目」から狙う。
柔らかいからな。
風葬の手順が、僅かに残った意識の元…蘇る。

はて。
泥濘に似た混濁の、輝きを失った目をピーカンな空に向け考える。

海で土左衛門になった時も…やはり魚わ「目」から食べるのでわなかったか？

同じリズムで同じイメェジが繰り返されとる無意味さに気づいたわしわ

やうやく立ち上がり、「外よりも暑い」大八車に体を滑り込ませる。

◇◇◇

其の時。「歴史は動いた」。

耳から水蒸気を立ち上らせる状態にて。
もはや考えられる「蘇生」の道わ一つ。


うどん。

ちべたいうどん。

・・・・・

セルフうどんに対して、そもそも「初心者」なわしわ
ヂツワ「愉楽家」さんしか暖簾をくぐったコトがない、
香川県民にあるまじき「麺未通団」なんぢゃ。

が。
今回コトを急する。

体が「うどん」を求めてをる。
だから

「香川屋本店」ぢゃ。

此わ、お一人様ドライブで「しょっちゅう四国山地を走り回っとるツケ」にて
「しょっちゅう」オイル交換に寄る、馴染みの整備工場
が近くに有る。というコトにも
地の利テキに関係する。

メーター的に今日がタイムリミットなので（わしわオイル交換『だけわ』マメにするンぢゃ。）
其処の近くの、そして「その関係でわ有名らすぃ」香川屋さん。に舵をきった。

◇◇◇

香川屋。

本店が今日訪れた栗熊駅の近く。
支店も有り、其処わイオン綾川店の近くに有る。

わしわ…息も絶え絶えな状態で車を停めるも

行き倒れの分際にて「尚も」注文の仕方を考えて…
正直ビビりながらドアを開ける。

愉楽家さんでわ「トレイ」が先ず真っ先に有るンぢゃが

香川屋さんでわ、オーダーの時に向こうから用意される。

其の段階で(◎-◎;)となる小心者のわし。

が。
行き倒れモノなので、かえって落ち着いた。

札を見てお願いしたのわ「メカブぶっかけ」。

「冷たいン？」

訊かれたから強く頷く。

「メカブ、レジで受け取ってね。」

スグサマ用意されたうどん鉢。

此処で躊躇。

「ぶっかけ。やけど…ダシわ？」

というのわ…愉楽家さんでわ「ぶっかけのダシ」を
其の場で回しかけるスタイルだったから。

で、量が分からず「ちょこっと」かけて「失敗」が生まれた昔。
(T_T)

彼の香川屋さんでわ、最初っからダシをかけてくれちょります♪

で。
添えモノわ「チクワ」でしょ！
（にわかに強気になるわし）



このトレイを持って、窓際カウンターに場所を選びましたョ♪

も、セルフの「通」ぢゃが！
(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ

さて。
かのメカブぶっかけ。



レジでいただけるメカブの小鉢が、とても冷や冷やに。

嗚呼、だから「別」なンやね♪

わし本来わ「天ぷら」ぐじゅぐじゅ。の状態が好きなンぢゃが

ちべたい「ぶっかけ」やけんね。
別皿によそおうン。

麺わ此ンな感じ。




感想。

「ものすごくンまい！」。

ちべたい麺やから、硬いンかな…思とったｹﾄﾞ…
「其の麺自体」が美味しい！ンよ。

美味しさがありがたくて…
お店に敬意を表したくなったぐらい。

いただいた後、返却口に戻る時にも「嬉しい」キモチが沸き起こります。

ありがとう。
美味しいうどんで体力を回復しましたﾃﾞｽﾖっ！♪