空と海と道路

「…banわ、『見える』ンですか？」

最初わ何のコトか分からんかったンです。

「はっ！」・・・あのコトかっ。
次の瞬間、其の言葉の意味に思い当たった私わ

時ならぬ「怖気」に身を震わせたものに御座います。
べんべんべん。（琵琶の音）

仔羊のやうにぷるぷる震える私。

更に覆い被せるやうな「思い付き探検」を、ポーカーフェイスの陰に隠された冷徹な瞳に…「炎」を見い出した瞬間！

意志を持たぬ「操り人形」と化してしまった次第に御座います。

時わ今宵。
遠雷の名残を留める真っ暗闇の…蒸す刻に

「駅付近遅出から帰ったbanと、『問題の』三階。に行ってミマス力？」ふぅ。

おどろおどろしく告げるP中。

「ごめん被る！」
即、断った私わ「事務所遅出」につき。

この勤務なら、駅付近遅出より「一時間半」わ早う帰れる。

ふ。
せせら笑う琵琶法師。

予見さりたかのやうに「締め」が長引いた私。
（ちょと忙しかったンね。）

事態わヤツの「思惑通り」。

バタバタしていたら、banが帰ってきました！
嗚呼。

其処から今宵の物語わ始まります。
べんべんべん。

◇◇◇

もとより面白がり屋の彼女。
くりくりした目を見開いて「行きますっ！」。
え。(￣∇￣)

途端に足取り軽く歩むP。
(-_-#)

蓑をかぶって背中を曲げる私。

此処で注釈。

我が社の「ヒミツの小部屋」と私が名付けた二階の休憩所。

ちょと「怖い」場所につき。

かつてわ仲良し会社の人が「何人も」

布団を引っ張られた。
女の人の腕が見えた。

等の逸話が有り、尚且つ最近でわ
banが感じるという「シャワールーム」やら給湯コーナー。

そして…前から私も「何か怖い」と感じてをった「三階への安普請な階段」。
が有ります。

本日。
「其の恐ろしい場所」に、三人で「探検」に行こう！
といふコトになったのわ…
ま、B型の流れ。に御座いますョ。

先ず階段。

順番わ、私が決めました。

斥候がP中。（当たり前です。）

次、banね！
最後わ私。

何か有ったら「即逃げられる位置」ね！
ふ。

・・・・・

ちょと「煩悩」が勝った私の、「迷いない」ハズの撮影が



彼女の後ろ姿を捉える辺りで垣間見えます。
(･∀･)えへ♪

その間ぢう、生意気な蘊蓄を語りながら登るP中。

その瞬間、イタズラ好きな彼女が照明をOFF。
(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ

快挙！♪とココロの中で叫ぶ私。

上がった時にわ照明がまた点けられ、琵琶法師とbanの姿が浮かび上がる。




・・・ね？
こンな所です。

なンとなく、マガマガシイ響きを持つ彼の解説。

あ～、こんな所やったンやねぃ！
屋根裏部屋の書類倉庫。



ハイヒールで恐る恐る登るキッチュな階段上から…
私わため息をつきます。

何もない空間。
有るのわ積まれた書類を納める段ボールの箱。



未だ、パネル板等の匂いが漂う部屋でした。

「ね。何も無いでしゃう？」
と告げる瞳に宿った
「何も無い『かも』知れない」

「怪しい行間」。

次わ二階の「奥」回廊。

此処も、banや私にとってわ「未踏の地」につき。

写メを撮るも…



嗚呼。
なンだか上手く説明できませんョ！



照明を「消した」後の
テレビの電源の赤いランプの他に…解説不能な白い「点」が見えたコトについてわ。

◇◇◇

降りた後、探検の後。

世の中の事象わ「ホントわ何でもない」ってコトに
また蘊蓄を傾けるP。

私と目を合わせ、「そンなこと無い」と暗黙に告げるban。

「ひぃ」と叫ぶ私。

◇◇◇

今宵わ「ことごとく」否定された私たちわ

「…ちょと次わ、ヤツを恐ろしがらせやう！♪」
との見解を得ました。

「な、ウンチク傾けとるけど…
なンか眉唾やし、な。
時たま間違うとるしな。うんうん。」

ヒソヒソ話しあ合っとる私たちに

「も、一緒に登らん！！」
叫んだP中。

かかかかかか！
なだめながら…ヂツワ「起死回生」を図っとる私たちです。

夏休みの自由研究になりました。
(*^▽^*)