2013年01月17日

池戸で出逢った紳士

夢幻の世界。
無音の劇場。

私は「21」の小窓に向かい合います。

それぞれの窓は、函館近郊にある七飯(ななえ)町という三木町の姉妹都市の風景を切り取ったもの。

日暮山とか大沼という湖を持つ、美しい町なんです。

ジュン菜っていう、ヌルヌルしててくるりんと巻いたお茶の葉っぱみたいな中華料理の具材がありますよね?
私は瓶詰めのものしか知りませんが、
以前テレビでジュン菜採りの光景を見たことがあります。

関西のどこかの湖。
大きな樽に乗って、人が湖面から収穫していた映像が妙に印象的でした。

そのジュン菜が育まれる、北の湖です。

撮られたのが晩秋だったこともあり、色とりどりのモミジが浮かぶ写真も心を惹き
それらを縫って進む遊覧船の曳航もまた美しい。

そんな窓。
その中の一枚が、特に私の興味を惹きおこすンです。

「雲上城」。

雲海の中にポツンと浮かぶ一つの建物。
まさに「城」。
その上でオレンジ色に輝く太陽。

他の写真を見終わって、また再び
その窓に歩み寄る私。

そこで、写真展の管理をする紳士に目を向けました。

入る時に、「こんにちわ。」と挨拶しあったきりの彼。

「何かご説明でも…?」

「はい。」

触っていた赤いNECのノートをそのままに立ち上がる時間を待ち

「この…雲。なンですが。
この、なんていうか・・・」

「はい。それはね…厚い霧に浮かぶ老人ホーム。なンですよ。」

「老人ホーム。」

「突き出たこの老人ホームだけが雲海の上に。」

「なるほど。」

「下には、細々とした街。が存在します。」

「この写真が、特に印象的で。」

「…(笑)。私の撮ったものです。」

「あ(◎-◎;)」

すると、これも?

ヂツワ、次に私の気に入った「赤の館」。
ランプの灯りに浮かび上がる、イニシエなのに「ヒトの息吹を感じる」倉庫群。

「…はい。」

なンて奇遇な。
7人の写真が3つずつ展示されている小さな写真展な・の・に。

寡黙な写真家を前にして
「どんなにイメィジを惹起されたか。」を
訥々と言葉少なに説明する私。

その後、彼に見せていただきましたノートでのデジブック。

100枚以上。でしゃうか。

淡々と移ろいます北海道の映像。

他の方より、ちょと個性的な…一年分の季節。

私が気になった画像は、いちいち止めて説明していただきました。

白樺の、草原の、摩周湖の、はたまた国後の。

ありがとうございました。

◇◇◇

帰る前に彼は、遠慮がちに問います。

「スマホ…って、電話もできるンでしゃうか?」

…可愛い。

「できますとも!」

プロな一眼レフを扱う彼に

途中気になった蒸気機関車画像。
(彼は北海道で写してをられました。)

スマホでの画像を見せ、「JR四国のフォトコン」を教えます。

「知らなかったもので…。」

「今月末。まで、です。」
(ぐ!)

◇◇◇

さて。
このやうな「素敵」な出逢い。を果たしたのも・・・

「廃」ヲタのNクマのおかげ。

「コトデン池戸駅の裏にな、花椒サンが気に入る建物が有るンで!」

本日休日。

愛大八車のオイル交換をした後、提示されたスポットを求めて。
(笑)(笑)



雨がちらつき、後にアラレになる天候。

こりか!
とたどり着く麗しい大正8年築。



近くの駐車場に停め、

ちょっと写すだけのつもりだった「池戸公民館」。


何やら風情有り!



そして見つけた写真展。



20日まで。ですョ!

雲上城。を見てください。



この記事へのコメント
なかなかいいところですね~。

今の時期。。。こちらは、半分雪国ですから~。

お出かけ自粛して、家から眺める法皇山脈の雪を堪能しています。
Posted by riekorieko at 2013年01月18日 11:27
rieko嬢☆

うん。
そばに広がる商店街も、なかなかええ風情やったわで。
(昔懐かしい感じ。ちょと寂しいケド。)

これからの季節、雪は怖いよね。
rieko嬢のブログで知った、1月と2月の雪の固さ。

ホンマ気をつけないかんな・・・。
Posted by 花椒花椒 at 2013年01月18日 19:42
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池戸で出逢った紳士
    コメント(2)