空と海と道路

「あー、わしやわしや！」

顔の大きさからして、その小さな携帯で果たして
…同時に受話と送話が可能なのか？テキおっさん。

よく見ますよねぃ。
笑 笑

「ちょっと打ち合わせするきん、電話出られんよ！」

かち。と分厚い携帯を折り畳み、ポマードをつけた髪をなでつけて入るお店わ

ハプニングバー。

「いずみさん」との待ち合わせです。
（よろしければ、昨日の日記をご参照ください。）

「初めまして。
貴女の口座に先ほど300万円振り込みましたよ。ふ」

「よく、堂本光一クンに間違われるんですがねっ！」



携帯の時の、声の大きさのまま彼は豪快に笑います。
とっりゃえず、生中。

え〜。ここで疑問。
「カールおじさん」やったっけ？
なんか、違うやうな気もする。。（慙愧）

「・・・」

そんなイチマツのギモンを浮かべながらも。
有閑マダム「いずみさん」は、内心舌打ちをしながらも。

妖しい笑みをたたえます。



ここはある街。
夕方の人混みを呈する商店街。



場所を換えますか？

数軒隣のミステリアスバーに。

◇◇◇

足を踏み入れた途端に

「風」が流れました。

すぐ間近で響く、カラスの野太い声。

あ〜あ〜あ〜っ！？

ちょいと尻上がりな疑問形に

二人は突然現れた山道にしゃがみます。

しゃがんだら、「いろんな音」が聴こえる。

いろんな物が見える。


猫が春の陽溜まりで目を細め

遥か頭上を飛行機が飛び

竹藪からは、雪解け水が流れます。

◇◇◇

かような刺激を受けて一瞬ウロタエル両者。

ふ。と目と目を合わせるも

一時。我が身を省みて
微笑みながら別れます。

「なんや…同業かぃな。」
と、だまし屋達。
笑　笑

◇◇◇

こんな私わ、もうすぐ「血管注射」される健診前。



ヒジョ〜に憂えてをる為

そんなイタズラな空想に身を置いて

たそがれながら作りました。



注射キライ。