2010年11月09日
忘れていた過去

エレキを抱いた男が
嵐のやうな強風の中
独り佇んでをりました。
「ギターは?」
冷たい一瞥。
・・・・・(°□°;)
半年ぶりぐらいに耳にした
この詰問。
(事務所ではショッチュウ獣に訊ねられますが)
のっけからの問いに
課題は立派にやり遂げた、
(主観)
でも。
「ギターは練習シテイナイ」
(客観)私の
丸まると膨らんだ「慢心」が
急速にシュルシュルシュルと
スボミマス。
覚えていたのね。
「いえ…。」
首をうなだれて椅子に座る私は正直者。
カシャカシャカシャっ。
アンプに繋いでいないエレキを
老師は静かにひっかきます。
ギターは…いつも手の中で。
カヤックの時期も終わり、
暖かい部屋の中で楽しめるギター。に
いっとき戻っての
「オモイツキ」だな…
冷静に事態を把握する私。
練習していない旨を悟ると
途端にエレキを片付けてしまう冷酷な老師。
ふ。
えんで。。
◇◇◇
「酒香pa不巷子深」。
一つの課が終わる度に
一つの故事成語が現れます。
「銘酒の良い香りが漂うのなら
その店が、例え路地の行き止まりであっても
何を恐れることがあろうか。」
…良い響きです。
私は「ハジメカラ」
「巷子=(しゃんず。路地裏)」を愛する民につき。
ふと
前に読んだ小説の、ある箇所を思い出しました。
入れば出られぬ胡同(ふぅとん)の迷路。
かの主人公は、なぜか必要な時には辿り着ける
「廟」の庭には
「エンジュ」の大木がありました。
私も辿り着けるのでしょうか。
そこには「二胡=あるふ」
が待っているのでしょうか。。
二胡で私の歌い叫び踊り狂う
「エロティカ・セブン」
の伴奏は
デキルノデショウカ。
遠い目をして巷子に想いを寄せている私に
「爆弾発言」。
◇◇◇
「あけび。満載でした。ふ」
あっ?
あぁ!?(怒)
「荘内半島の、さきっこの灯台ね。」
コトモナク言い放つ老師は
確か先々週、
「あけびは五色台。または琴南竜王山。」
と耳打ちしてくれましたよねぃっ!
先週私がサボった時に
「別の」穴場に行かれましたかっ!?
(‐公‐`)
「さきっこの灯台」までの原生林。
ここは確か…
我が同僚じゅんぞー。
も
釣りで行ったと教えてくれた灯台です。
・・・・・
「あけび、時期は過ぎたみたい。
中身、下に落ちてたし。」
取り繕うかのやうに
付け足す老師。
は?
(‐公‐`)
「断崖絶壁にもね…
いっぱいありました。」
くそぅ。
Posted by 花椒 at 18:55│Comments(0)