2010年10月01日

さこっ

まだ そこにいたのか

可憐な桃色の
百日紅よ。

辺りに漂う芳しい香の主は

金木犀か。

用水路に ひらりひらりと弄ばれる

秋桜の黄色い花びら。

モンシロ蝶を目で追うと

青い空の手前に
赤い丸。

「さこ」がいた。



本日郊外勤務地。

涼しい。と睨んで踏み出した
ランチタイムの散歩。

ファミマの弁当をぶら下げ

住宅と田んぼといくつかの店舗が織る迷路へと。

民家の窓先には、干した布団に上半身を委ねたまま

下の道路にいる知り合いと話す婦人。

裏と表に、夏と秋をくっつけた
夥しい洗濯物が晒され

歩きながらも閉じてしまいそうになる瞼。

そんな、ゆったりとした
透明な空気を

かき混ぜるように歩きます。




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さこっ
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