空と海と道路

飼い犬に手を噛まれた。

マタハ

オモワヌ伏兵あり。

とは、こういうことでしょうかっ。

◇

常にはない「緊張感」を持って
仕事をされていたm爺。

めったに訪れぬカリスマ代表（前社長）のデスクにて

PCやら書類を

難しい顔にて開いておりました。

あぁ、やっぱり「課長」の立場におる人やのぅ…

遠巻きに見守りながら、

私も「常にない」熱心さで
仕事に励んでおりました。

・・・・・

そんな折

爺は、真剣な表情にて

私に告知します。

「花椒さん…。」

「あ、はい！」

きっと、深刻な内容にチガイナイ！

私は、FAXの手を止め

「襟を正して」謹聴イタシマス。

「・・・・・


太った？」


え？

言い捨てた後、課長は

いやさ、じじいは

向こうに逃げました。


おっとりしたお姫様の私デスカラ
（異論を挟むヤツは容赦しない。）

瞬時には

意味が捉えられず

手元のFAX機は

意味なくウィーン。と
同意の唸りを発します。


「いや、の。

顔がちょっと…ふっくらしてきたかと思うての。」

(°□°;)
(°□°;)

は？

私。
本日は

スカートの中で

ウエストが泳いどりますが。
（多少コチョウあり。）

あぁ、順調にダイエットは
進んでいるわ♪

お花畑でクスクス笑いをしていた私。

な・ん・で・す・が。
（‐公‐｀）

「いや課長。
ホックはここ数日飛んでおらず…」

最後まで聞かずに爺は

「いや！

顔が…！」

ち
（‐公‐｀）
ち
（‐公‐｀）
ち
（‐公‐｀）


「…そうなんでしょうか。」

自信がなくなり
目が泳ぐ私に

「うん！

いや太ったね！

ビール、やめまい。」

追い討ちをかける爺。

◇

ナイフを突きつけられても

ピストル突きつけられても

「くそったれ！」て
言ってやる！

気力も喪った私。

帰る間際に

「カロリーフリーのビールに
代えよっかな。」

誰ともなしに呟く私。

眉間にシワを寄せたマスオが

「フリー。

新製品出たら試すんやけどの〜

やっぱ味はいまいち〜」

…伏兵は

ここにも居たか。


追い討ち重ねられても

「くそったれ」と
言ってやる！

言ってやるんぢゃ！


そんな私の今夜のメニューは

「刺身こんにゃく」です。

ふ