空と海と道路

「花椒さん、線、線！」

んあ？


本日郊外勤務地。

早出と遅出の交代は、
同僚ぎゅうです。

ドアの横にある、衝立。

この縁に顔をくっつけて長時間しゃべっていた跡が

板の縦線が

顔右側に「何本も」ついていたという種明かし。


何回も顔を瞬間的に離しては
彼女の恋バナに叫び、

またくっつけ（疲れておりました。笑）

「あ…彼からだぁ。」

私と話す時より3オクターブは高いピンキッシュな声を発し
携帯を開くその姿に

また怒りの声（意味不明な叫び）をあげる為に離し

…を繰り返していた結果、

上記のような哀れな顔面になりました。


怒りながら澱みながら
ランチへ出かけます。


本日逸珈琲。

私はなんだかオムライスな気分。

大きなスプーンで、甘い卵とケチャップライスを
がっしがっし！と胃に送り込みたい気分。



先ほどまで
「てへっ」と小首を傾げながら笑っていたぎゅう。

…ココダケノハナシデスガ、

私よりも大食らい。です。

素の表情にふと戻り、

「イタスパランチお願いします。」



平然と（私の未到達な、トーストまで完食）
戦車の如くやっつけていきます。

「えらい〜えらい〜」
を連発しながらソーダ水をグビグビ。



私にしても…。

自身のお腹を支えるのに精一杯で、

斜めにのけぞった状態で鳥窓を覗き込みます。


巨大な烏骨鶏が水を飲んでいるにも関わらず

一番小さな
雀よりも小さな鳥がその水皿を

烏骨鶏の顔をかすめて斜めに飛びます。

気圧されたか烏骨鶏は一瞬顔を上げ

小さな鳥は、好きな場所に立って気ままに水を飲み始めます。


コーラと共に…

微笑みを流し込みました。
笑